たまゆら[玉響]

吉村ゆらの和の世界
忍逢春雪解     向島見番通り日記 その二百二十七



お昼過ぎから降り出した雨。
少し北の方では、雪になった模様です。

こんな三月の雪の夜に思いだすのは、三千歳と直次郎。
吉原の花魁と、お訪ね者の悪党のお話です。

直次郎は、悪の美学を絵に描いたようないい男。
お上から追われる身の彼に、なかなか逢えない三千歳は、
とうとう体を壊し、入谷の寮へ養生に来ています。

そんなある日の雪の夜。
恋しい直次郎がやってきます。

 冴えかえる春の寒さに降る雨も暮れていつしか雪となり

「直はん!逢いとうござんした!」

 一日逢わねば千日の 思いにわたしゃ患うて

つかの間の再会。
しかし、追手はすぐそこまで迫ります。

直次郎は一人、囲みを破って逃げます。

「三千歳! もうこの世では逢わねえぞーっ!」

雪の夜道へ、素足で走りだしてゆく直次郎。

「直はんっ!」

三千歳の悲しい叫び声。


今、外を見たら・・雪になっていました。

耳をすませば、都会の喧騒に混じって、
直次郎の雪を踏む足音が聞こえてきそうです。










| - | 19:00 | - | - |
FUJI COFFEE      向島見番通り日記 その二百二十六



どうして今まで気づかなかったのでしょう?・・!

浦和教室からの帰り道。

いつものように、浅草から向島へ向かう途中の路地を曲がったら・・
馥郁とした香りが漂っていました。

「富士珈琲商会」

趣きのある入口には、豆メニューの看板。
ガラス越しに、素敵な店主さんの笑顔が見えました。

ブレンドは、A・B・C・D の4種類。
A→D と、深炒りになります。

まず、今日は A をいただくことにしました。

「新鮮な豆ですから、おいしいですよ」

豊かな香りを連れて渡る言問橋。
北風に、ほんの少し温もりを感じる夕暮れでした。




| - | 17:07 | - | - |
遠出         向島見番通り日記 その二百二十五



久しぶりの遠出でした。

頬に感じる冴えた空気は、明らかに違う大地の証しです。

お天気にも恵まれて、ちょっと高いところへ。

目の前に広がる景色は、箱庭のよう・・・
今、この瞬間に、この目で見ていることに震えました。

三月に入り、雨にも春を感じるこの頃。

都会の温もりにいながらも、時折、あの澄んだ風を思いだします。











| - | 14:31 | - | - |
準備完了!      向島見番通り日記 その二百二十四



「向じま亭」のポスター・チラシが、出来上がりました。

これではちょっとわかりにくいのですが、地色は桃色。
春らしくしてみました。

今年の桜は、早いようです。

落語を聞いて、もんじゃを食べて、
お帰りは大川の夜桜・・なんていかがでしょうか?

皆さまのおはこびをお待ちしています。

☆お申込み・お問い合わせ
      mukoujimatei@ac.auone-net.jp
| - | 10:09 | - | - |
303☆        向島見番通り日記 その二百二十三



春もうらら・・と、歌いたくなるようなこの陽気。

着々と伸びるタワー周辺には、
カメラを肩に下げた人が、ますます増えてきました。

今日は、久々に再会した友人を浅草へご案内。
観光の〆に、人力車にのって新タワーまで行きました。

台東区側から新タワーを見に行く時は、なんといっても言問橋がお勧め。

隅田川を渡りながら、言問通りを行けば、
新タワーが目の前にぐんぐんと迫ってきます。

そして、いちばん近づけるポイントは、業平橋駅のホーム。
あの、白い柱を間近に感じながら、工事現場を、一望できます。

写真を撮るときは、くれぐれも足元にお気をつけください。




| - | 19:47 | - | - |
里の雪         向島見番通り日記 その二百二十二



昨日のお稽古場のおやつ。
「里の雪」と題のついた和三盆です。

中には、雪の結晶とあずま屋、うさぎ。

花は、水仙、梅、椿・・・そして雪囲いのぼたん。
下の方には、ふきのとうもあります。





今朝は、一面の白い朝となりました。
上野・東照宮の冬牡丹も、雪化粧をしているかもしれません。







| - | 10:00 | - | - |
袖雪香       向島見番通り日記 その二百二十一



今日の香席は、袖雪香(しゅうせつこう)。
二月ならではの、冬の趣向です。

主題は、「鉢木」。
大雪のよる、貧しい旅の僧(北条時頼)をもてなすために
鉢の木(梅・桜・松の盆栽)を焚いた佐野源左衛門のお話です。

香組は・・

 雪 「広野」  三
 袖 「里の梅」 花一
 影 「旅衣」  花二
 駒 「積雪」  一

試みは。雪・袖・影 の三柱。

本香は、雪を3・袖を2・影を1・駒(客香)を1 の、計七柱。
これを、順不同に焚き、出てきた順番を当てます。


 駒とめて 袖うちはらふ影もなし
      佐野のわたりの雪の夕暮れ
                  北条時頼

やがて鎌倉に帰った時頼は、諸国の軍勢を招集。
源左衛門は、そのことばに違わず、一番に馳せ参じました。

時頼は、その忠節をほめたたえ、焚いた鉢の木にちなんで、
三箇の庄(加賀の梅田・越中の桜井・上野の松井田)を与えたそうです。

お席でご一緒している方から、貴重な本をいただきました。
ご自身の、仕舞のお稽古で使われた「鉢木」の謡本です。

今日の香りを思いながら、ひもとく一日です。










| - | 23:39 | - | - |
春節              向島見番通り日記 その二百二十



今日は、旧暦の元旦。
初めて、春節の横浜中華街へ出向きました。

紅のランタンも鮮やかな、関帝廟。
長いお線香と、紙のお金を持って本堂の中へ。

まわりに習って、膝まづき三拝。
五つの神様にお参りをしました。




あちらこちらで、爆竹の音。
おめでたい獅子が、お店を回って福を呼びます。

お祝のイルミネーションも華やかな、チャイナタウンの夜です。


| - | 20:25 | - | - |
冬・懐紙         向島見番通り日記 その二百十九


昨夜からの雪予報。

このあたりには降らなかったようですが、
確かに大気は冷えていました。

冬柄のお懐紙です。

白くなった森を、キツネが歩いています。
静まり返った雪原・・・足跡は、どこまで続くのでしょうか。

こちらは、雪とうさぎ。
赤い実と一緒に跳ねるていようです。



旧暦でいけば、今日は12月30日。
まだまだ、冷えそうです。



| - | 09:29 | - | - |
向じま亭☆ポスターです!   向島見番通り日記 その二百十八



出来ました!
落語・向じま亭のポスターです!

向島らしい、色合いとデザイン・・いかがでしょうか?

記念すべき初回は、柳家喬之進さんをお迎えしての一夜。

お座敷での席亭は、高座までの近さも魅力。
限定30席の、大人の和み空間です。

どうぞ、ぜひお越しください。

 
☆向じま亭

 出演 柳家喬之進(柳家さん喬門下・2003年二つ目昇進)

 日時  3月25日(木) 19時開演

 場所  向島「とも」   墨田区向島4−23−1

 木戸銭 3000円 (ウエルカムドリンク
            +終演後、もんじゃ・お飲み物一杯付)

 *ご予約・お問合わせ

 ・向島「とも」  03−3624−9078(13時〜16時)

 ・向じま亭    mukoujimatei@ac.auone-net.jp

ところで、もし、浅草よりいらっしゃるようでしたら・・
浅草「時代屋」の人力車はいかがでしょうか?

浅草駅前より席亭の前までお付けいたします。
 
  片道 お一人 2000円 
     お二人 1500円    (要予約)

向島の奥座敷での落語の夜・・乞、ご期待です☆







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