たまゆら[玉響]

吉村ゆらの和の世界
迎春香        向島見番通り日記 その四百九十九
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新年最初の香席は、鑑賞香でした。

鑑賞香では、いつものように香りをあてることはせず、
ご用意いただいた香木を、心ゆくまで聞き、楽しみます。

今回は、「迎春香」と題して、以下の香木が揃えられていました。

「九重」      伽羅
「雨のなごり」   羅国
「柏葉」      真南蛮
「迎春」      佐曾良
「遊鶴」      寸聞多羅
「橋姫」      真那加
「呉竹」      新伽羅

六つの香りが勢揃いした、お正月にふさわしい香組です。

これらは、どれも素晴らしい香木ですが、
中でも、「九重」「橋姫」「呉竹」は、名の知れた名香です。

まず、初めは「九重」。
くべられた途端に・・・!!!
美しい玉が、光と共に四方八方へ飛んでゆきました。

それからは、もう夢見心地!
それぞれの特徴が際立った、にごりの無い香りが、
指先まで満ちていきます。

香りは、嗅覚で感じるものですが、
触っているような、食しているような?
風景が目に浮かび、音が聞こえ・・・
まさに、五感に響くとは、このことだと実感いたしました。

いつもは、お答えを書く紙に、
今日は、それぞれの感想を書きます。
散文で表す方あり、和歌を詠むかたあり、
私は、俳句にしてみました。

 迎春香六つの宝に福を聞く

素晴らしい香りを、ありがとうございました。
初春らしい、ひと時でした。





| - | 10:04 | - | - |
ちょっと、根津へ          向島見番通り日記 その四百九十八




昨夜からの寒気がそのままに、
「寒」というよりは、「凍」という感じの一日。
ちょっと根津へ行ってまいりした。

根津でいつも寄るのは、「シャンバラ」。
チャイナドレスの専門店です。



すでに店内は春色!

こんなすてきな
スプリングコートも
ありました。

淡い緑色が、
なんとも春です。


このシャンバラでのお楽しみは、店長様セレクトの中国茶。
今日は、とっておきのプーアール茶をいただきました。

冷えた手先を、じんわりと温めてくれるお茶。
ふくよかな香りと味が、身体を巡っていきます。






さて、今回は珍しいモノを見せていただきました。
西夏時代の石碑の拓本です。


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西夏時代?・・ずっと昔に、世界史で習ったような?

西夏
年代は、1088〜1227年。
中国文化・西方文化の混融した文化を持ち、仏教が栄え、独自の西夏文字を有した。

すると、これが西夏文字!







なんとも美しい文字!
遥か昔に、このように素晴らしい字を使っていたのは、
どのような人々だったのでしょうか・・・。

西夏文字は、漢字を基にした音節文字なのだそうです。
ぜひとも読み方を知りたくなりました。
美味しいお茶とともに、海の向こうに思いを馳せた冬の午後です。








| - | 18:08 | - | - |
隅田川七福神めぐり     向島見番通り日記 その四百九十七



今年も、七福神めぐりに行ってまいりました。

毎年、元旦から七日の間に参拝をすると、
ご分体をいただくことができます。
この七つの神様を、宝船に乗せて、一年間お飾りいたします。


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さて、私たちは、いつも毘沙門天(多聞寺)から出発します。
途中、お昼をいただきながら、徒歩で3時間ほどのコース。
今年は、お天気に恵まれました。
風も穏やかで、ちょっと暖かさを感じるほどです。


ここから、約1500mで、次の白鬚神社に着きます。


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こちらは、寿老神。
道案内の守り神ということから、
先客万来・商売繁盛の神としての信仰が生れたそうです。

ここから、約200mで、福禄寿尊。
百花園の中にある、穏やかなお顔の神様です。


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百花園のなかでは、七草粥をいただくこともできます。

こんなきれいな牡丹も咲いていました。




さて、私たちのランチは、「とうふ・はせ川」。
毎年お邪魔している、お店です。





いこみ豆腐・豆腐のグラタン・あんかけ豆腐・・と、
すっかり温まって、寒さでこわばった筋肉もほぐれていきます。
さて、ゆっくりとお茶をいただいたあと、次を目指します。

約1000m歩いて、たどりつくのは長命寺。
こちらは弁財天。
いつもは、ここで七草をいただくのですが・・売り切れでした・・残念!
(ついでに、写真も撮り忘れました)

その、ほとんどお隣にあるのが、弘福寺。

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こちらは、布袋尊。
ここのおみくじには、金の小さな布袋様が付いてきます。
大吉がでれば、福銭を、いただくことができます。






そして、300m歩いて、三囲神社へ。
ここには、大黒神・恵比寿神 がいらっしゃいます。



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最後まで、ほんとうに穏やかなお天気。
とても楽しい、参詣になりました。

帰宅して、さっそく皆様を宝船に乗せました。
今年も、いざ、出発!


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| - | 11:47 | - | - |
お稽古始め      向島見番通り日記 その四百九十六
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皆様、あけましておめでとうございます。
今年も、よろしくお願い申し上げます。

たまゆら會のお稽古も、七日に始動いたしました。
またこれから一年、御弟子さん方と共に、
精進を重ねていきたいと思っております。

新年一番に、お稽古場のドアを開けましたら・・
このような、立派な書が飾ってありました。
町会の方のお手になるもののようです。

「これは気持ちが引き締まる!」と、
まずは、初のお掃除にとりかかりました。

お稽古を始める前はいつも、床の拭き掃除をいたします。

床を見ながら毎回思い出すのは、前町会長・O様のこと。
お稽古場を開く時から、大変お世話になりました。
このフロアを作るときには、
「踊りの先生が使うから」と、少し柔らかいフローリングを選んでくださり、
また、鏡も付けてくださいました。

皆様のおかげでこうやって活動できていることを、
改めて、感謝しております。

今年の予定は・・
まず、3月に小・中学生のお弟子さんが、舞踊コンクールに出場、
春には、皆さんで、墨堤でのお花見、
そして、秋の「第九回たまゆら會」(おさらい会)
と、続きます。

この辰年に、鯉が龍になるように、
今年も、前へと進む「たまゆら會」でありたいと、思っております。
お力添えのほどを、どうぞよろしくお願いいたします。



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| - | 11:14 | - | - |
母の袱紗         向島見番通り日記 その四百九十五
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先日の事始めで使用したこの袱紗。
つづれ織りで、日の出が織り込まれている、お目出たい柄です。

実は、これは母の嫁入り道具。
先日、実家に行った折りに、納戸で見つけました。

「どうも使う機会がなくてね〜・・」
結納の時に使ったきり、
ほとんど未使用のまま、桐箱に収められてン十年。

「これ、使うことある?持ってっていいわよ」

もちろん!いただきます!もう、すぐにでも使います!!
長い時を経て、私の手元にやって来ました。

昔は、嫁入り道具に欠かせなかった袱紗。
母の実家からは、つづれ織り&絞りを、
父の実家からは、刺繍の品を、贈ってもらったそうです。

袱紗は、大・中・小の三枚一組になっており、この一枚は一番大きいもの。
いつものお鏡が、ちょっと小さく見えてしまいます。
(来年の事始めは、もう少し大きい寸にします!)





中サイズの一枚は、
舞扇の上にかけてみました。
こうして二枚ならぶと、かなりの迫力です。




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そして、これ小サイズの絞り袱紗。
寿の字が、鮮やかです。


刺繍袱紗の一組も、もちろん、いただいてきました。
これは、たまゆら會の会場で、使用したいと思っています。

つづれ織りと刺繍・・・
しばらく見ていると、亡き祖母達を想い出しました。

おばあちゃま、これから大事に使わせていただきます☆



| - | 11:24 | - | - |
事始め      向島見番通り日記 その四百九十四
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師走も半ばになり、街中が少し慌ただしくなってまいりました。

そんな中、お稽古場では、一足早いお正月。
先日、「事始め」を行いました。

「事始め」は、お稽古事のお正月行事です。
これから一年の抱負を胸に、この一年の御礼をご挨拶いたします。

たまゆら會では、向島・川口のお稽古場の方々、
また、ご出産などでお休みの方も集い、
皆さんでお食事をして、楽しい時間を過ごす一日・・としています。







お名前の付いた鏡餅の前には、ちょっとお飾りを。
舞の稽古で使うものを、心を込めて並べます。

さて、まずはご挨拶。

「おことうさんでございます。」

まずは、師匠と弟子が向かい合い、祝儀扇を前に一礼。
お互いに、心が改まる瞬間です。







それから、お盃。






新しい舞扇をお渡しします。
「来年も、お稽古頑張りましょう!」






M君も、大変上手にご挨拶ができました☆






毎年のこの行事。
一年の締めくくりと共に、いつもたくさんの有難さと感謝を感じます。

またこれから、お互いに切磋琢磨して、
たまゆら會として、少しでも向上していきたいと思っております。




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| - | 10:34 | - | - |
もうすぐ勉強会!    向島見番通り日記 その四百九十三
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今月の11日、吉村会(別会)が催されます。

毎年、暮れに行われるこの会は、家元主催の勉強会。
挑戦してみたい演目を舞台にかけることができる、
絶好のチャンスでもあります。

会場は、青山の銕仙會・能楽堂。
年数を経て、重みのある色になった木の感触が、
緊張と共に、不思議な穏やかさを放っている舞台です。

演目は、二部構成。
一部は素踊り、二部は衣裳付きです。

さて今回、私めは、一部に出させていただくことになりました。
演目は、初挑戦の、一中節「都見物左衛門」です。

出だしから調子の良いこの曲。
振りも面白く、ずっと「やってみたい!」と、思っておりました。
しかし、ノリの良い分、手数も多く、
つい、形が決まらずに、先へと滑って行ってしまうこともしばしば・・・
”見るとやるとは大違い”という言葉を、毎回冷や汗と共に実感しています。

しかも、今回の出番は師匠のすぐ前!
こんな良い順番をいただいたのは、これまた初めてのこと☆
ますます、冷や汗モノです。







このところ積んでいるお稽古。
昨日は、少々お疲れ気味の筋肉と関節のメンテナンスに、行ってきました。

本番まで、あと10日。
この橋掛かりから、颯爽と?登場できるよう、
がんばります!




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| - | 09:30 | - | - |
ぬくもりの夜色        向島見番通り日記 その四百九十二



お稽古帰りの夜。
ちょっと回り道をして、浅草寺を抜けることにしました。

冬にしては、なんとなく暖か。
充分に動かした体を、クールダウンさせるには、
ちょうど良い気温です。

この時間の浅草は、人通りもまばら。
昼間の喧騒が、嘘のよう。

静かな境内と参道の、美しいライトアップ・・・
独り占めしている感じが、好きです。

 宵の月愁眉の与三とすれ違う     ゆら 


明日からは、師走です。   















 
| - | 09:37 | - | - |
極上のカレー皿       向島見番通り日記 その四百九十一
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先日、「シノワズリ」でお願いしていたお皿が届きました。
タージマハール柄の、カレー皿です。

一見、洋食器のようですが、実は有田焼。
しっとりとした感触と、なめらかな形・・
「極上のカレー皿」の名称が付いていました。

これは、有田焼のいくつかの窯元が集まってのプロジェクトだそうです。

「人間工学的見地から、
 カレー専門の料理人・フードコーディネーター・
 カレーにこだわる人々の意見を取り入れ、             
 繰り返し試作と試食を行い、納得のいく逸品を作り上げました」

ポイントの一つは、すくいやすさ。
確かに、最後の一匙まで、きれいにすくうことができます。

形状は、白銀比。
日本人のDNAの中にある美の比率で、
五重塔を始め、彫刻や生け花にも用いられている比率をいうとのこと。

面白いのは、その絵柄。
同じ形のなかに、それぞれの窯元独自の世界が、広がっています。

二色に抑えたシンプルなもの、藍一色でざくろを描いたもの、
地色を黒にして、お皿いっぱいに龍を置いたもの・・・
それぞれに、好きな柄をそろえるのも、また楽しいかもしれません。

さて、このお皿には、どんなカレーをもりつけましょうか?






| - | 09:07 | - | - |
挑む! MatsuDayori    向島見番通り日記 その四百九十
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歌舞伎の世界に、応援している方がいます。

尾上松也 さん。

お父様の尾上松助さんが、亡くなられたあと、
御一門を率いてがんばっていらっしゃる、若手役者さんです。

もうずいぶん前ですが、
尾上松助さんの開かれた、
「歌舞伎ワークショップ」に参加させていただきました。
確かあの時のテーマは、白波五人男の勢揃いの場面。
セリフと型を、楽しく丁寧に教えていただいたのを、覚えています。

松也さんも、28歳。
歌舞伎公演のほかに、
映画・翻訳ものの舞台・自主公演・ドラマと、さまざまなご活躍。
最近、富にたくましくなられたご様子がうかがえます。

特に、ご自身がリーダーの 「挑む」は、今年で三回目。
毎回、黒紋付きのお姿が、凛々しさと清々しさを放つ舞台です。

来月は、川向こうの中村座に、一か月のご出演。
きっと、客席を、若いパワーで満たしてくださることでしょう。


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