2008.07.02 Wednesday
水鏡
七月になりました。着物も羅(うすもの)の季節。
これからの装いのテーマは、涼やかさ・・でしょうか。 水鏡とは、静かな水面に物の影が映って見えること。 地唄舞にも「水鏡」という曲があり、大好きな演目の一つです。 やはりこの曲が大好きな友の訃報が、届きました。 亡くなったのはこの春。 病気療養は内密に、葬儀は無用との故人の意志だったそうですが・・ 「本人の最期の短い走り書きメモに、ゆらさんの名前があった」 と、ご主人様からお手紙をいただきました。 急にお稽古を休んでから、ほとんど連絡がとれずにいました。 何があったのかと、心配しながらも自分の用事に追われ、 こちらからの連絡もとらなくなっていました。 その間に、五度の入退院を繰り返していたそうです。 「今一度、舞うことを望みながら、亡くなりました」 彼女は、何を思って私の名を書いたのでしょうか? 知らせてくれればよかったのに・・と思いながら その凛とした対処に、また彼女らしさを感じます。 花が大好きだったあなたのために、これから夏花を買いにいきましょう。 そして、夏が過ぎ、風が冷える頃、 一番あなたが好きだった花・・大輪の椿を探しましょう。 きっとまた、あなたに会える気がします。 |






